166--法務委員会-25号 平成1974

 

七条委員長 次に、河村たかし君。

河村(た)委員 河村たかしです。

 まず最初に、ちょっと与党の皆さんに言っておかないかぬけれども、今回のような、公安調査庁の元長官が北朝鮮とつるんでおった可能性がある、こういうような国家の重大事に、民主党から、集中審議なり一般質疑という名前は別にしましても、それを強く要求したにもかかわらず、ほとんどしないというのは、主張する外交なんて言っておるけれども、何が主張する外交なんだよ、一体。

 委員長はどう思いますか。

七条委員長 今の質問につきましては、私の立場でお答えをすることはできません。

河村(た)委員 何を言っておるんですか。委員長というのはもっと立派なもので、みずから、自民党の方だったら、国益を守るために徹底的に審議をせないかぬと言わないかぬじゃないですか。

 どうですか、委員長。

七条委員長 理事会ではそういう話は出ておりません。

河村(た)委員 そうは聞いておりませんよ。一般質疑をやってくれと頼んだそうじゃないですか。

 これはどうなっておるんですか、委員長。

七条委員長 質問をされるのか、それとも、今の、DV法案以外で質問をされるのかだけ、ちょっと先にお聞かせをいただきます。

河村(た)委員 それは言ってありますよ。この公安調査庁の問題についてお伺いするということですからね。

 では、質問に移ります。時間も十五分ですから。

 まず、登記簿が閉鎖になって、登記簿が閲覧不可能になったこと、これを公安調査庁は知っておったんですかね。

柳政府参考人 当庁におきましては、今回の移転登記につきましては、本年の六月八日に把握しておりますけれども、把握した経緯などの具体的内容につきましては、今後の調査の支障となるおそれがございますことから、答弁を差し控えさせていただきたいと存じます。

河村(た)委員 そればかりなんだけれども。

 では、次は、五月二十六日以降、連日、公調が朝鮮総連本部不動産に関する登記状況ないし登記申請を調査した事実はありますか。

柳政府参考人 これも同様の答弁で恐縮でございますけれども、六月八日に本件の移転登記を把握してございますけれども、今お尋ねのような把握した経緯など、具体的内容につきましては答弁を差し控えさせていただきたいと存じます。

河村(た)委員 そうしたら、その際、法務局に情報提供等、事前に協力を要請した事実はありますか。

柳政府参考人 今お尋ねの点につきましても、これまでの答弁と同様になりますけれども、六月八日に移転登記を把握しておりますけれども、その把握した経緯などにつきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと存じます。

河村(た)委員 緒方さんの関与を把握したのはいつですか。

柳政府参考人 当庁におきましては、朝鮮総連の資産にかかわる調査の過程におきまして、総連中央本部の土地建物、この売却の動きを示す情報は入手いたしましたけれども、今お尋ねの、緒方元長官の本件への関与を含めた本件取引につきましては、この六月八日の移転登記によりまして把握したところでございます。

七条委員長 河村君に申し上げます。

 今DV法案の審議をいたしておりますので、一応DV法案との関連性も含めて御質問いただくようにお願い申し上げます。

河村(た)委員 これは理事から御了解いただいておりますので。強く申し上げておるところでございます。(発言する者あり)何を言っておるんですか。

七条委員長 できる範囲の中で、DV法案との関連を含めてしていただけますか。

河村(た)委員 新聞に出ました十二日までの間に、緒方さんと公調が連絡をとったり、ヒアリングをした事実はありますか。ヒアリングをしたのはだれですか。

柳政府参考人 当庁におきましては、本年六月八日に本件移転登記を確認した後に、緒方元長官から本件に関しまして話を聞いております。話を聞いたのは当庁の長官でございます。

七条委員長 河村君に申し上げます。

 もう一度、DV法案との関係性をちゃんと入れながら御質問いただきたいと思います。

河村(た)委員 ちょっと待っておいてちょうだい、それでは。

 公調は、緒方さんとは話をしたということですね。

 では、官邸はいつ知りましたか。

下村内閣官房副長官 お答えいたします。

 かねてより、公安調査庁から朝鮮総連の動向等について適宜報告を受けているところでありまして、本件についても報告を受けております。その具体的な内容、時期については、トータル的にインテリジェンスにかかわる事項でございますので、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

河村(た)委員 今のような、緒方さんが不動産を取得したということを聞いたのはいつですか。

下村内閣官房副長官 先ほど答弁したとおりでございまして、具体的な内容については答弁を差し控えさせていただきたいと思います。

河村(た)委員 日時は教えてもらえぬわけですか。

 そうすると、十二日に出るまでは、少なくとも何をされておったんですかね、対応としては。

七条委員長 河村たかし君に申し上げますが、先ほども申し上げたように、DV法案との関係がどうあるかということでありますから、それについての説明も含めて御質問ください。(発言する者あり)

河村(た)委員 そうなったじゃないですか。何を言っておるんですか。それなら、これはちょっととめてもらわないかぬよ。その中でやられたらどうですかということになったでしょう。何を言っておるんですか。

 こんな重要な問題を、別にちゃんと集中審議も何もせずに、とんでもないですよ、本当に。

七条委員長 今はDV法案の審議中でございます。そのことを申し上げておきます。

河村(た)委員 ちゃんと言っておかないかぬが、審議ということでございますが、その中でこの問題も聞かれたらどうですかというお話だったそうですよ。(発言する者あり)そう聞いておりますよ、私は。

 では、総理はいつ聞いたんですか、緒方元長官がこの不動産を取得したということを。

下村内閣官房副長官 先ほど申し上げていますけれども、個別具体的な内容、時期については、トータル的にインテリジェンスに関係いたしますので、答弁を差し控えさせていただきます。

河村(た)委員 まあ、様子を見ていたと。新聞に出たから慌てたと。

 総理が、十二日の夕刻ですか、不快感を示した、こうなっておりますけれども、これは初めての感想なんですか。

下村内閣官房副長官 いわゆる総理のぶら下がりの中では、初めての公式的な発言だと承知しております。

河村(た)委員 では、警察庁にも来ていただいておりますので、警察庁は、この話をいつ、どういうふうに知りましたか。

米村政府参考人 お答えいたします。

 朝鮮総連につきましては、警察として、公安の維持という観点から、その動向等には重大な関心を持って情報を収集し、分析をしておりますが、先ほど来お答えがございましたけれども、具体的な情報活動の中身については答弁を差し控えさせていただきます。

河村(た)委員 ちまたというか、毎日になぜ出たか。実はその前に、ある新聞に写真だけ出ておるんですけれども、毎日より早く。これはどうも察庁がしゃべったんじゃないかという話がありますけれども、それについてはどうですか。

米村政府参考人 私の知悉する限り、そのような事実はございません。

河村(た)委員 将来の日本版の情報国家戦略機構ですか、日本版CIA、そういうのをつくるにおいて、公調と察庁との間で主導権争いがあるという話がありますね。そういうものが影響しておるんじゃないですか。

米村政府参考人 委員の言わんとするところが那辺にあるか理解しがたいわけでありますが、いずれにしても、そのような考えはございません。

河村(た)委員 それでは、これはやはり公調だと思いますけれども、総連の年間予算は五・八億と言われるんですけれども、今回、事前に、登記の前に、その八割近い四億八千万、お金を出しておるんですよね。この点については、八日から十二日、十一日ですね、緒方さんから話を聞いたとき、その話が出たのか出ないのか、これは調査しているのか、どうなんですか。

柳政府参考人 今回の件に関しまして、いろいろと金の動きなどにつきまして報道がなされていることは承知しておりますけれども、その点に関しましては、当庁の調査の具体的内容にかかわります事柄でございますし、現在、東京地検におきまして詐欺事件の捜査中でございますので、お答えは差し控えさせていただきたいと存じます。

河村(た)委員 予算の八割ですから、よほど信頼していないと出せませんよ。それも登記の前にですよ。

 これはどなたが出したんですか、総連側でいえば。

柳政府参考人 今お尋ねの資金の出所等につきましても、現在、当庁の調査しております具体的内容にかかわります事柄でございますし、東京地検におきまして捜査中でございますので、お答えを差し控えさせていただきたいと存じます。

河村(た)委員 何でも、調査しておるからしゃべれぬ、検察庁がやっておるからしゃべれぬ、こんなふうでは、あなたたちは、一年に一回は法務大臣を通じて国会に報告義務があるんでしょう。例えば、こんな報告を受けたけれどもこうだとか、そういう問題点でも出してくれなければ、今後、日本版CIAをつくるかつくらぬかにしても、問題点がわからないじゃないですか。全然説明する気がないんじゃないの、国会に。

柳政府参考人 当庁におきましては、破防法に基づきまして調査等を行っているわけでございます。その調査の具体的内容、いつ、だれから、どのようにして、どういった情報を入手したかなどにつきましては、今後の調査の遂行に支障となるおそれがありますことから、答弁は差し控えてきたところでございます。

 一方で、そうした調査の結果に基づきます情勢分析結果などにつきましては、毎年、国会報告あるいは当庁で発刊しております回顧と展望という資料等により明らかにしているところでございますし、そのほか、必要に応じて明らかにしているところでございます。

七条委員長 時間が来ておりますから。

河村(た)委員 最後ですけれども、まことに、こういう重要な問題を、国会に対する説明義務があるとは思えない。それと、そういう態度をかばう与党の態度は許されぬ。これはそもそも質問してもいいことになっておった。

 以上で終わります。