河村(た)委員 済みません、前委員長というか、これを委員会でやっていただきたいということをお願いしたものですから、八代さん、えらい済みません。
 この予備的調査というのは、これは本当に隠された伝家の宝刀みたいなもので、日本の国会は政党政治といいますけれども、間違った政党政治でして、全部党が決めて、議員を国会サラリーマン化しておるというけしからぬ状況で、本来は、議員というのは党の職員と違いますから、それぞれが社長なんで、党はそれの調整役でないといかぬということなんですけれども、全く日本の国会、国会というか、そのやり方というのはなっとらんとかねがね私は言っておるんです。
 それの一つのやり方として、普通はすぐ役所に聞きますけれども、やはり、委員会としてこういう調査機能があるということを使っていくというのは非常にいいことだと思います。これは初めてらしいですよ、ここできちっとやったのは。何か一回、委員会でやったのがあるらしいですけれども、ちょっと趣旨が違いますので。きちっと、調査室がいわゆるシンクタンク的機能をちゃんと果たしたのは初めてだということでございますので、私も、委員長特権を要らぬと言っただけではなくて、非常にええことをやったということもひとつ記録にとどめておかなきゃいかぬと思うたということでございます。
 夏休みを返上されたかどうかわかりませんけれども、大変御苦労だったと思います。お疲れさまでございました。立派な報告書ができたと思います。
 それで、中身ですが、役所がやる場合は法律に拘束されますので、今までの移転形態を前提としてPFIでやるとか証券化でやるということだと思うんですが、今回の場合は、法律を変えるというか、してもいいという、国会がやることですから、一応、オールマイティーといいますか、そういう前提でやっていただいたということですね。
 考えられるのは三つあるだろうと思うけれども、従来型の移転でその内容をPFIとか証券でやるもの。それからもう一つは、いわゆる、全く解党的出直しというんですかね、どっかで聞いたような言葉ですが、そういうような、例えば一たん移転法を廃止してまた新しい格好の法律を出すというような、例えば既存都市機能を使い、それから、今の一括移転でないとか、そういうやり方。それから三つ目は、もうやめちゃう、廃止。廃止ということは、移転しないという、この選択肢があるだろうと思うんだが。
 そこで、ちょっと質問ですけれども、何人か話をされておりますけれども、ぱっと読みますと、大体その真ん中ですね、一応流れとしては。今までは、既存の都市機能を使ってはいけなかった、移転法の中に多極分散型国土形成法の趣旨を体してという言葉があるので、いわゆる森林の中に宮殿をつくらないけなかったけれども、今度の場合は、既存都市機能を使い、そして分散型でいいということが強いようです。やはりそれが一つの主流の御意見であったかどうか、これが一つ。
 それからもう一つは、それをするためには、これは僕の意見になるかわからぬけれども、一たん移転法を廃止して、新たに法律を立てた方がやりやすいんじゃないかというふうにも感じられるが、その辺はどうか。
 最後は、これは意見ですけれども、ぜひこの間の委員会の申し合わせ、皆さんの合意どおりに、次の通常国会の本会議において、当然党議拘束を外して、議員それぞれが自分の責任でもって投票する、それで決めるというふうに持っていっていただきたい。変なところで、党が裏で決めてまって議員を国会サラリーマン化するという流れは絶対に拒否すべきであるというふうに考えております。
 質問と意見ですけれども、以上です。
内野調査員 移転の形態は、分都型に一応なるかというようなことだったような気がいたしますが、先生によって大分違いますけれども、昔からすると、最近、分都型の方に進んで、意見を、そうおっしゃっているような先生も結構いらっしゃるような感じがいたします。
 それから、移転法の改正ということにつきましては、ちょっと事務局として答えにくい面もございますので……。
八代委員 河村前委員長、御苦労さまでございました。今、何か惜別の念もまじった言葉もありました。
 しかし、我ら自民党は決してサラリーマン化しているわけじゃなくて、蓮実、田野瀬両理事からも、積極的に大いに発言をしてと、本音でこの問題には発言をしていい、こういうことでございますから、またあえて発言をさせてもらいます。
 また、中井委員長におかれましては、公平公正の立場でひとつ委員会運営をお願いしたいと思います。
 それで、これは「国会等の移転の規模及び形態等の見直しに関する」という、こういう一つの表題のもとに出てきたんですね。ところが、この見直しというのは、移転ありきを前提の見直しになっているんですね。
 さっき河村前委員長が言ったように、現下の厳しい経済情勢を踏まえて移転コンセプトの見直しについても検討を早急に行うべきだと、今もおっしゃっていましたけれども、移転を行うか否かについて、来年の通常国会あたりにはやって、しかも、この移転特の委員会も、委員構成をなるべく多くの人数にして、そしてまた、三候補地というものがひとり歩きしていますから、そういう出身議員が半数程度あって、それからまた、ほかの出身議員の人たちも委員会に入ってというようなことの議論があったように私は思い返してということなんですけれども、間違っていたらごめんなさい。
 今度もまた、委員会構成を見ますと、大体、言ってみれば、三候補地の人が全体の半数を占めているわけですね。あとはてんでんばらばらという感じがいたしております。この辺もやはり、こういうことを言うとしかられるかもしれないけれども、三候補地に偏った議員で移転の議論をしているというような思いがいたしますんで、やはりこれも国民的議論をもっとやることが必要ではないかというような気がいたすことが一点。
 それから、河村前委員長からの要請を受けて、意見を出してくれ、こういうことで、これはこのいわば報告書の前提になるためのものだったんですけれども、七月三十日でございました、そういうことで、依頼をいただきましたので、私も早速調査室の方に見直しを行うに当たって必要となる資料を依頼したんですけれども、いまだその資料は出てきていないんです。まず、その資料はどうなっているのかということを調査室の方に伺っておきたいと思っております。
 結局、今、学識経験者の報告もほとんどが推進的意見なんですね。しかし、現実の、現下の経済情勢をいろいろ考えると、もうこれは、そろそろこの委員会も白紙に戻す、あるいは、平成二年のあの当時の時代ではないこういう今の日本の背景というものがあるんだから、そういう勇気もまた一方では必要ではないかということも、そもそもこういう報告書の中の意見として、やはり反対論、慎重論も結構私は学識経験者の中にも多い、このように思っておりますので、そういうものがなぜこの報告書の中では掲載されていないかという点。
 それから、十年以上かけて積み上げてきたものを一からやり直す必要もあるというような思いも持っておりますし、この報告書で見ると、三候補地というものを前提でなくいわばこの報告書ができていますから、今までの三候補地というものは一体どういう形に今後なっていくのか、それはそれで厳然と生きているのかどうかということ。
 それからもう一つは、これは私の単なる個人的意見と同時に、やはり今東京も、土地も非常に下落傾向にもあるし、この一都三県を含めながら、道路の整備とかいろいろな形をして首都らしい雰囲気を私たちはつくっていく必要があるし、あるいは総理官邸等々も、来年度予算なんかでは九十六億円も概算要求では計上して、さらに補強しようというような状況、あるいは議員会館も新しくしようじゃないかというようなことで、ますますこの永田町を中心とした考え方が一方ではあるにもかかわらず、一方ではこうした移転問題を議論していくというのは、非常に何か本音と建前、ぎくしゃくした状況下というものがある。
 ですから、ぜひそういう点も踏まえながら、私は、この移転特では、やはり首都機能移転という一つの考え方の前段から、国会の、中枢の三権の移転という方向にまた変化をしてきた流れを見ても、あるいは当時の委員会で議論した、例えば人口の五十六万というようなものが今や十五万六千人に減ってくる形ということになると、これももう根本から考え直していかなきゃならぬというふうに思うし、予算等々を見ても、当初は十二兆三千億円だったというようなものが四兆七千億ぐらいに変わってきているというようなことを見ると、これは根本から、三つの候補地そのものも白紙に戻すべきだというふうに思う。それと同時に、仕切り直しをするぐらいの勇気がこの委員会にもあっていいのではないかという思いがしますので、その辺を、委員長の私見でも結構ですから、私の発言の間違いがあるなら正してもらいたいということ。
 それと、調査室にそういうことを前委員長から言われて、そのことも、調査室が、単なる、これは、見直しというものが、首都機能移転、国会等移転ありきというような形の報告書であるということ、学識経験者の推進方の意見だけしか掲載していないということ、いろいろこれは問題点があるような思いがいたしますので、それらをまとめて御回答いただければと思います。

元に戻る